Macbook Pro 13にAkitio NodeでRX580を繋げて3Dゲームを遊びたい開発したい!(使用レビュー編)

blog.takumus.com 先日こんな記事を書きました。
GTX970をegpuで繋いでいろいろする!というものでした。今回の記事のタイトルでおかしいなと思う方いらっしゃると思います🤔
なぜGTX970がRX580になってるの!?はい。今回の記事は、どうしてグラフィックボードを変更したのかと、RX580に変えてみてどうなったかを書きたいと思います。

GTX970をなぜ辞めた?

Appleが公式に対応していないグラボだからか、MacOSにて多くの問題が出てきてしまったからです。

問題1. Chromium系が全滅

Google Chromeをはじめ、SlackやDiscord、また僕の大好きなVSCodeのパフォーマンスが著しく低下しました。GPUを上手に使えていないようで、まともに使えません。

問題2. スリープ復帰時等にカーネルパニック

これも困りました。スリープをオフにすれば対応できますがグラボのファンも回りっ放しなので問題です。

問題3. OSのアップデートのたびにフォーラムを確認するのは面倒くさい

OSが新しくなると、当てるべきパッチも変更しなければならないと予測されます。これは面倒です。

問題4. 不安定

ランダムにカーネルパニックします。これは最悪です!

問題5. 起動後の抜き差しは、だめ!

10.13.4からは、起動後でも抜き差し出来て、グラフィックの切り替えをサポートしているのですが、非公式のGTX970ではそれが出来ません。カーネルがパニクります。

なぜRadeon RX580にした?

support.apple.com Apple公式ページにあるように、High Sierra 10.13.4よりegpuとして正式にサポートされているグラフィックボードだからです。
海外のフォーラムでAkitio Node + RX580をMacOS 10.13.4と繋ぐだけで使用できた!という報告もあります。

Macの情報サイトとしてはトップクラスの9to5Macが動画付きで上げていたので決めました。

jp.msi.com

Akitio Node + RX580にしてみてどうなった?

MacOSでの使用感

上で挙げたGTX970で見られた問題はほぼ全て解決しました。全くストレスなく使用できます。 ただし、問題が全くないわけではありません。

Chromium系はやはりグラフィックが怪しい。

Chromeでブラウジングしていてストレスを感じることは全くありませんが、WebGLなどを描画させるとRX580とは思えないFPSの低下が見られます。 調べてみると、ChromiumはRX580ではなく、内蔵グラフィックスを使っていました。
Chromeのアクセラレーションの設定を片っ端から試しても解決せず、結局クラムシェルモードにすることでRX580を使ってくれるということを発見しました
この問題の対応はAppleが行うのかGoogleが行うのかわかりませんが、将来的には治ってほしいです。
今のところ、家では外付けのキーボートとマウスで使っています。そのためMacを開く必要が無いので、これで解決するのであれば問題にはなりません。

Unityでのパフォーマンスは微妙

SceneやGameの単体表示ではヌルヌル動きますが両方表示すると30fps位に落ちてしまいます。しかしステータスでは100fpsほど出ているのです。VSyncのように上限fpsが制限されているような感じです。クオリティ設定で最低にしても最高にしても変わりませんでした。
海外フォーラムでは、windowsで同じような症状の人が数名確認できました。やはりグラフィックドライバのVSync設定をどうにかすることで対応しているようです。
MacにはAMDのドライバが内蔵されていますが、ドライバのコントロールパネルは現在は触れない状態ですので、対応の手段は無さそうです。
そもそもgpu内蔵のiMacでも同じ症状が確認できたので、egpuの問題ですら無いかもしれません。

Bootcampでの使用感

全く問題ありません。完璧に動きます。
前回の記事でも触れたように、Bootcampでは起動後の抜き差しは不可能です。起動前にタイミングよくakitio nodeの電源を入れるか、refindでうまいことするしかありません。僕はうまいことしました。

ゲームとかはどう?

RX580はGTX1060程らしいです。そこそこ最近のゲームが普通に遊べるレベルではありますが、egpu化すると本来のグラボ性能の70%-80%の性能しか出ないと言われているのであまり期待はしませんでした。
とりあえず、Steamで2つ程購入しましたのでレビューします。
※僕がプレイしてみて、ストレスを感じないくらいのギリギリの設定で検証しています。

1. Getting Over It

まずは元々持っていたこのゲームを試しました。
4K + 極限設定 = 50 - 60fps

2. Nier Automata (Steam版)

前から憧れていたゲームです。偶然にもセールで半額だったのでDLCと合わせてSteamで購入しました。
WQHD + アンチエイリアスオフ、それ以外最高設定 = 50 - 60fps

撮影に使ってるiphone xのホワイトバランスがおかしくて映像汚いです。

予想以上に普通にゲームできた

すごいですegpu。夢が広がりますね!Macbook Pro 13で普通にゲームできるとは思わなかったです。 今回ディスプレイが4Kだったため、fullHDよりは高い解像度で検証しましたが、fullHDであれば上記のゲームは最高設定でも平均60fps程出ています。

egpuは、どういう人におすすめ?

  • AKitio Node(44,000円)
  • MSI RX580 8GB中古(36,000円)

合わせて80,000円です。
この費用だと、上手くパーツを選べば普通にゲームが出来るパソコンは組めます。
よって、ゲームしたいだけ!の方にはこの構成はおすすめしません。

  • Macbook Pro (Thunderbolt 3対応)を持っている。
  • MacOSでそこそこgpuが必要な作業をしたい。
  • ゲームもしたい。

これらの全てに当てはまれば、僕はegpuをおすすめしたいです。

実は...

  • ゲームコントローラ Xbox one のマインクラフトの豚バージョン(8,000円)
  • Steamのゲームを入れるための外付けSSD transcend 480GB(18,000円)
  • ゲームコントローラや外付けSSDなどを繋ぐためのoricoのUSBハブ(5,000円)
  • Windows 10 Home(14,000円)

合わせて41,000円です。
と言った具合でなんやかんやお金がかかっています...